物資・資源
ミキシングワールドの重要物資「NDLカップ」とは? ケルバーの生活に欠かせない、発掘食料品の歴史
NDLカップはミキシングワールドにおいて、広く建築やケルバーダインの素材に使われている一般的な物資である。
軽く、強度もあり、断熱性、保温性、薬剤耐性も高いことから、主に住居用の素材として使われている。
ここからは、NDLカップ、およびその内容物である重要物資「NDL」について解説する。
NDLカップの種類
NDLカップにはさまざまな種類がある。これは封入されているNDLの種類による違いが大きい。
N型
最も多く産出される一般的なもの。産出されるNDLカップの70%がこの型である。封入されているNDLもスタンダードな味わいとなっており、多くのケルバーに好まれている。
CH型
稀に産出されるタイプのもの。封入されているNDLは強い辛味があるため好みが分かれるが、辛味を好む南方地域で愛食されている。しかし、外側のカップは極めて保温性が高く熱を帯びるため、耐寒用素材として北方での需要が高い。
S型
海産物を含んだ具が最大の特徴である。ミキシングワールドでは、巨大生物がひしめいている水中は最も恐ろしい場所である。討伐や採集が大変危険な海中生物が具材として入っていることから、最も価値の高いNDLとして珍重されている。カップの特性はN型と変わらないが、高値で取引されている。
NDLカップの性質
NDLカップは一見プラスチックのように見えるが、植物などのバイオマス素材で構成されているため、ケルバーダインのRICで重要となるBNPプライマーを塗布しても表面が溶けない。また、植物由来の繊維により、斬撃による切断に耐性があることもよく知られている。
NDLカップはケルバーダインのサイズにも適しているため、そのまま利用した Nドール という機体も生産されており、作業用としてミキシングワールドの各地でその姿を見ることができる。
ケルバーを翻弄するNDLの歴史
「NDL」は旧人類が食していた保存用乾麺である。長期間の保存が可能で、お湯を入れるだけですぐに食用可能となる。これは大変な技術革新であったらしく、旧人類時代の文献には、NDLを文字・電気とならぶ3大発明と称しているものもある。
NDLは栄養価が高く、1カップで数百食食べられることもあり、ケルバーたちの食糧として重要な役割を果たした。
反面、時代により流通量が大きく変わり値段が乱高下するため、NDLを高級食材として見る世代と、食べ飽きた大衆食として見る世代の落差が激しい。
ターンオーバーデイ〜高級品時代まで
ターンオーバーデイで箱庭都市の機能が停止したとき、各都市に非常食として備蓄されていたNDLは広く供出され、野生動物や昆虫の恐怖に怯えるケルバーたちの命を繋ぐ食糧となった。
時代が過ぎ、ケルバーダインが開発されてケルバーが野生動物から生存圏を取り戻し、KGの人口が爆発的に増えてくると、それまで安価だったNDLは次第に枯渇し、値段も急上昇。上流階級しか食せない高級品となった。NDLを食べたことが無いケルバーも増え、一度は食べてみたい夢の食品となったのである。
開拓時代〜再生構築歴初期まで
エグゼクト開拓団によりミキシングワールド各地の探索が進み、旧人類の遺跡から大量のNDLが発掘されるようになった。その驚異的な保存性により、長い年月を経ても可食可能なものが多く、各地で作られた開拓都市でケルバー人口が増加する中、大量採掘により大幅に値段が下がり、彼らの生活を支える貴重な食糧源となった。
エグゼクト統一戦争〜完全戦争
エグゼクト統一戦争の勃発により、最大の埋蔵量を誇るエグゼクト地域の不安定化でNDL価格は上昇すると思われたが、戦費調達のためエグゼクト地域からリザレクトに安価かつ大量に輸出されたため、MC30年に底を打つまで値段は下がり続けた。この時期の低価格とギガセンチネル教の教義とも重なり、リザレクトのケルバー人口は大幅に増加した。
これが変わったのが、完全戦争に入ってからである。エグゼクト総統ゼノヴァはリザレクトへのNDL輸出を完全に停止。低価格のNDLに依存していたリザレクトのジャンクパーツたちに大きな打撃を与えた。NDLは保存・持ち運びが容易なため軍の携行食糧としての需要も上昇し、MC41年の時点では最高値を更新し続けている。
AD2332年〜MC0041年までのNDLチャート(グロッフ商品取引所調べ)
NDL価格はボラティリティーが高いことでよく知られ、商品取引で巨万の富を得るケルバーも存在するが、破産するものも多い。需給の転換サイクルが長く、世代により値が上がり続ける・下がり続けるという時期しか経験していないケルバーが多いためだ。NDL取引は高齢の経験者ほど有利である。
NDLが枯渇する日は近い、と再生構築歴以前から盛んに叫ばれているが、カップ・NDL共に、これからもケルバーたちにとって欠かせない物資であり続けることは間違いない。